幽霊少女
「幽霊少女」は、石森章太郎が上京後初めて描いた連載作品で、少女マンガに“四次元”の世界を取り入れたSF仕立ての作品である。ヒロインのひとりマリ子が、幽霊のように消えたり現れたりする理由を、当時では一般的ではなかった“四次元”の世界を使って描いている。 発表当時少女マンガにSFを盛り込むことは画期的なことであり、意欲的な作品であったことが伺われる。
物語は、ある雨の日に、隼探偵団の少年二人が車にはねられそうになったところで幽霊のように消えてしまった少女を目撃する。その頃世間では魔法使いのような怪盗“4”の事件が騒がれていた。 謎の怪盗は“幽霊少女”の仕業であり、その少女は隼探偵団の谷ユリ子とそっくりであった。
初出データ
『少女クラブ』1956年9月号〜1957年10月号
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龍神沼
「龍神沼」は、石森章太郎が描いた代表的なファンタジーマンガである。無駄のない巧みなコマ割や、映画的な構図や演出を駆使して、多感な少女と少年の微妙で繊細な心理描写を描き出している。初期の石森作品中、最も完成度が高い作品のひとつである。 さらに、発表の場が少女雑誌であったため、ファンタジックな趣が前面に押し出され、幻想的で詩情溢れる作品に仕上がっている。
物語は、研一が東京から“龍神祭り”を見るために、とある山村を訪ねる。村では研一を慕う従妹の少女ユミと再会するのだが、研一は“龍神沼”のほとりで出会った不思議な少女に魅かれていく。
初出データ
『少女クラブ』1961年夏休み臨時増刊号
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